愛すべきクソ映画「ダイナソー・ファイター カンフーVS巨大恐竜」
2007年 08月 22日
驚愕の新世紀SFカンフー・アクション誕生!!
拳ひとつで巨大な恐竜に立ち向かう!
うーん・・・
タイトルだけでも最高に面白そうな映画だ!!
というか、ぜひこの映画を見てください。
多分、
現 代 の 邦 画 に 足 り な い も の が 全 て 詰 ま っ て い ま す !
クズ映画をクズと言わせない、パワーでねじ伏せてしまった豪快な作品です。
さっそくインプレ。
※以下ネタばれあり!注意!!
ストーリーとしては、
とある宇宙。機械人間、つまりサイボーグが支配する惑星があった。
そのサイボーグは、タイムスリップ?して過去の地球から強制労働させるために人間を、
そして脱走した人間を追跡するために恐竜を連れてきて飼いならしていた。
ある日、人間が一人宇宙船を脱走し地球へ逃亡。その人間を捕まえるため、
サイボーグ数人と恐竜が地球にやってきた・・・。
という感じです。
主人公の人間の名前は「ランナウェイ」。なんの捻りも無いところがカッコイイです!
何気にジャン=クロード=ヴァン=ダムそっくり。つまり男前です。
地球に逃亡し、海岸に辿り着くランナウェイ。後を追うサイボーク。そしてそのサイボーグの手には、縄で繋がれた恐竜・・・え?
ち 、 小 せ ぇ ・ ・ ・ ! ! ! ! !
おい!犬くらいしかねーじゃねーか!!!!!
さあ、このシーンで笑えない人は、ここでビデオを止めて、どこか遊びに行った方がいいです。
時間の無駄になります。
ランナウェイ、このチビ恐竜の頭を引っつかんで、地面に叩きつけてナイフ?で刺して殺します(笑)。
実に男らしい!
間髪入れずに、チビ恐竜を連れていたサイボーグと戦うことに。
・・・え?サイボーグ、
普 通 の オ ッ サ ン じ ゃ ん ・ ・ ・ 。
決してターミネーターとかロボコップとか想像してはいけません!
タダの
中 年 太 り の お っ さ ん で す 。
アイスホッケーの防具を黒く塗っただけのようなヘンな鎧を着ています。
一生懸命にロボコップのような動きをしているおっさんの姿は、まさに
C 級 映 画 な ら で は で す 。
港の倉庫(のように見せかけてるだけの場所。空ダンボールがたくさん置いてあるだけのセット)で死闘を繰り広げます。
明らかな空ダンボールを蹴飛ばしているだけなのに、「ガシャーン」「ドカーン」と大げさすぎる効果音。
爆笑です。
ここで大問題。そして壮絶なネタバレをします。
なんと主人公ランナウェイは、今作品で
一 切 カ ン フ ー 使 い ま せ ん 。
なんじゃこの詐欺わぁぁぁぁぁぁ!!!!!!!!!!!
さあ、見たくなったでしょう。
サイボーグとの戦いは、カンフーを使わずに、ただの
殴 り 合 い 。
恐竜はナイフで殺します。鉄パイプで殺します。銃殺します。感電死させます。
そう、まったくカンフーなしです。
犬のような大きさの恐竜は、映画始まって最初の一匹で、あとはそれなりにデカイ(それでも牛か熊くらい?)のです。そんな恐竜もナイフで首筋(ランナウェイの話によると、恐竜は首筋が弱点らしい 笑)を一撃、あっさり倒します。
ジュラシック・パークのような巨大で強力な恐竜は一匹もいません。
恐竜の顔アップのシーンは、まさに芸人パペットマペットの持っている指人形ですね。
たぶんマジで恐竜の指人形ぬいぐるみ使ってます。
デカイ恐竜の顔アップも、チビ恐竜の顔アップも、同じ指人形。
はっきり言って、監督にとっては恐竜なんて
ど う で も 良 か っ た んですね!
サイボーグ、恐竜を全て倒したあと、なぜかランナウェイは
カ ウ ン セ ラ ー に な る
という、意味不明で強引すぎるラストです。なんでカウンセラーじゃ!!
さあ良い子のみんな、レンタルビデオ店に走れ!!!!!
樹海堂副管理人
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